IslandLife 〜沖縄の離島生活記〜

都会の飲食店で2年半勤務した後、南の島に移住して2年目突入。日々のことを綴ります。

心の芯をもつ。

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(夜明け前の便に乗る)

 

朝日を浴びて、目を覚ます。

温かい朝ごはんを食べて仕事に行く。

夜になったらお風呂に入って布団で寝れる。

好きな友達と銭湯に行ったり、旅行に出かけたりできる。

お金を払えばコンビニでもスーパーでも好きな物が買える。

 

楽しい時間を過ごす友達や暖かく迎えてくれる家族がいる。

これがどんだけ幸せなことだろう。

 

意味をじっくり考えていくと幸せだなぁという答えにたどり着くけど、それが毎日の繰り返しや当たり前になってしまう事で、そういった小さなことでも幸せを感じるアンテナががなかなか感じられにくくなってしまう。

僕の場合は少なくても、そうだった。

 

社会人になってからの10年を思い返してみると

たくさんの人にお世話になった。

どんなミスをしても真正面から受け止めてくれた保育士時代お世話になった先生方、子どもたち。

関わることのできない人たちと一緒に珍しいお酒を頂き、お話しを聞いたりしたこと。

料理の師匠には数多くの調理方法や料理の基礎を学び、お客さんとの接し方お店を運営するにあたっての心構えを学んだこと。

絶対に1人では立つことができないコンサートホールや劇場などのライブに出演させてくれた音楽の師匠。レコーディングにも参加させていただいたこと。

また演奏後、僕のことを気にかけてくれるお客さんがいたこと。

演奏家としての心構えを学んだこと、

飲み会を開いたら忙しい予定を繰りあわせて集まってくれる友達、地元に帰ってきたら空港まで迎えに来てくれて、暖かく迎えてくれる親友。家族。

そういったものを全部ひっくるめて今の僕があり、本当に感謝しても仕切れない。

 

ありがとうございます。

 

僕は今まで生きてきた中でお世話になった人から頂いた恩を別の形でこれから関わっていく人に返していけたらなと考えています。

 

ざっくりとどんな仕事をしていたかというと

保育士

おもちゃ屋さんの店員

幼稚園の先生

ゲストハウスの管理人

楽家

バーのキッチン担当

離島に住む。

 

短大を卒業してから10年間はこのような感じで生きてきた。

 

高校の頃は友達とうまくいかず、いじめられネットゲームに逃げていた。

ゲームに費やす時間が10時間を超え、いわゆるオタクであった。

学校では休みの時間になるといつも寝たフリをしていてじっと学校が終わるのを待っていた。先生や友達学校の人たちが悪いわけではなく、ただ自分で学校に絶望していた。

軽々しく口にすることではないけれど、死にたいと思っていたこともあった。

今でも覚えているのは仲の良い幼なじみの男の子と一緒に登校するあの瞬間だけが僕の心の支えだった。

そうして絶望感を抱えたまま短大に入り保育科の学生の子たちと一緒に勉強した。同級生はとても優しくて先輩にも恵まれた。

そうこうしてるうちに尖っていた自分の心も人の優しさに触れて丸くなり、僕は心を開くようになっていった。

苦いもの、甘いものを噛みしめているうちにだんだんと自分の心が研ぎ澄まされてきた。

 

自分にとって大切なことはなにか。

 

自分自身に問いかけて出た答えを芯にして生活をしていけたのならきっと毎日は変わっていく。少しずつ確かに変わっていく。

辛い時には一旦逃げて態勢を立て直せばいいし、何度でもやり直せる。

辛い時もたくさんあったけども、それを吹き飛ばせるぐらいの友達や人生の先輩と知り合うことが出来た。

 

このスタンスはこれからも少しずつ変わっていきながら僕の中での芯としてあり続けると思う。

 

道に迷った時にこそ、自分が大切にしていることを思い出して生きていたいと感じた。

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ヤシの実を削り自作したランプ。