IslandLife 〜沖縄の離島生活記〜

都会の飲食店で2年半勤務した後、南の島に移住して2年目突入。日々のことを綴ります。

還る場所。

僕の住んでいる鳩間島は温かい。

小さな島だからこそ、人の温かさに触れることが多い。

島でお祝い事があるとみんな、自分のように喜んだり、涙を流したり、時には悲しんだり…思いを重ねてくれる。

そして、ありのままでいいんだよと心で教えてくれる温かさが、この島にはある。


今しがた、島で営業している居酒屋『呑み処まこやー』に行って帰ってきた。

このお店の雰囲気と大将の温かさがとても好きだ。

静かな雰囲気の中、気心知れた人たちとゆっくりと飲む時間に心がほぐれていく。

笑い話としてさらっと流してしまうような話でも、一つ一つ、丁寧に紡ぎながら聞いてくれる。


…星を撮影する前にお店に寄り、ベストな天気を待つこともある。

足繁くお店に通っているわけではないけれど、いつも昔からの常連だったかのように迎えてくれる。

大将の大ちゃんと話す時間はまるで実家にいるような不思議な感覚になる。

僕に兄はいないけれど、こんなお兄ちゃんがいたら素敵だなといつも思う。

お店の品揃えは島酒がメイン。

その日の気分に応じて、作るお酒やおすすめのお酒を教えてくれる。

そして、お店の常連である山本ツアーズの山本さんは豊富な人生経験と海の知識を惜しげもなく話してくれる。

今日の海のことやマリンレジャーをしていく上で大切なこと、時を重ねた人しか分からないことを、とてもわかりやすく教えてくれる。


話をしていく中で、サンタクロースの話題になった。

僕は小学生の頃、サンタクロースからのプレゼントはいつもブーツに入ったお菓子だった。

冬休みが明けると、必然的にクラスや友達との間でサンタクロースのプレゼントの話題になった。

そんな時、決まったようにとても恥ずかしくなり、適当に話を合わせたり静かに離れていったりとその話題を振られることが怖くて避けていた。


でも、今はわかる。

あの時、共働きで時間もお金も十分にない中、仕事の合間を縫って買ってきてくれたサンタクロースのブーツは、どんなおもちゃよりも素敵なものだったんだと。

そして絶対になくなることのない、サンタクロースから心のこもった大切なプレゼントとして今でも心の中に生き続けている。


そんな話をしていたら、大ちゃんが思わず涙していた。

 

僕にとっては何気ない話だったけれど、真剣に話を聞いてくれて、それに掌を加えて丁寧に返してくれる。


なんてあたたかいひとなんだろう。

温かさに触れた瞬間だった。


人のことを自分のことのように喜んだり悲しんだり、出来る人に僕もなりたいなと思った。


そして、夏に実家に帰る時には家族との時間を大切にしたいと思いました。

 

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呑み処 まこやー にて。

まこやー とはシャコガイのことです。

 


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