自然の流れとともに、丁寧に生きる。
春が近づくにつれて日に日にあたかくなっていると感じることが多い今日この頃。
アオバトと言う緑色で小学生がリコーダーを吹いているような鳴き声の鳩や、島に住むヤシガニが冬眠から出てきたり、なかなか姿を見せなかった野生のヤギ達も民家の近くに姿を表すようになってきた。
南の島は基本的に暖かいけど、生き物や植物の姿、星々の動き季節が巡っていくのを感じることができる。
星の位置も移ろいで北斗七星がだいぶ南に来た。
そういえばこの島に来て星を眺めることが多くなった気がする。
本州にいた頃はそんなに星に興味はなく、あー今日は綺麗だなと思うぐらいだった。
星に興味が出てきたのは去年の夏、石垣の宿でオーナーさんが星の解説をしてくれたことや地元の空を眺めたときに息を飲むような満天の、天の川を見てからだ。
ここには本当に何もないけど、見落としてしまったものにたくさん気付ける。
そんな毎日を編むように暮らす中で僕は生きています。
みなさんもぜひ、沖縄の離島に遊びに来てはいかがでしょうか。
島に来て10ヶ月。
南の島は、もう春です。
やはり、桜を見ると無性に本州の桜を見に行きたくなります。今年の春は故郷に帰れないだろうな。
…離島に住み始めて3月で一年。
桜を見ながら一年前と自分は変わったのだろうかと思い返すと、自分が考えている以上に変わりました。
自分で出来ることがとても増えました。
・魚を突くこと、また美味しい魚、食べれない魚などの見分け方。
・魚の血抜き、神経締め、湯引き、皮引き、エイジング、保管方法などの魚を美味しく食べる方法。
・大物を釣るための生き餌を使った泳がせ釣り。
餌がない時に貝を割って餌にする方法、内臓を利用した撒き餌の作り方。
・島にある薬草や花などを使った香辛料やお茶を作ること。
・魚介類や草花の知識。
・ヤシの実やサンゴ、シーグラスなどを使った工作や廃材を利用した棚づくりなどの日曜大工的なもの。
・料理のバリエーションがかなり広がったこと。
・水道の水漏れの修理や、家の補修。
ざっと考えてこれぐらい。
こう思い返してみると生きるためのスキルが上がってきたなと思いました。
当然、島にホームセンターも工事業者もいないのでほとんどのことを自分で補修したり、工夫して作るようになりました。
そして今年、挑戦したいのは農作物の育成、収穫です。
これを覚えたらかなり面白いと思う。
間違いない。
あとはマイナスな面。
体型。
ご飯が美味しくてどんどん食べてあれよあれよと言う間に、4キロほど太りました( ´△`)
地元に帰るたびに友達や両親にめちゃ肥えたな!と言われるのに慣れてきました。
多分お酒を飲む機会が多いのでそれが原因ではないかと考えられますね…体に気をつけなくては…。
そんなこんなでこれからも沖縄の離島の情報などを発信できたらなと思います。
ではまた!
心の芯をもつ。
(夜明け前の便に乗る)
朝日を浴びて、目を覚ます。
温かい朝ごはんを食べて仕事に行く。
夜になったらお風呂に入って布団で寝れる。
好きな友達と銭湯に行ったり、旅行に出かけたりできる。
お金を払えばコンビニでもスーパーでも好きな物が買える。
楽しい時間を過ごす友達や暖かく迎えてくれる家族がいる。
これがどんだけ幸せなことだろう。
意味をじっくり考えていくと幸せだなぁという答えにたどり着くけど、それが毎日の繰り返しや当たり前になってしまう事で、そういった小さなことでも幸せを感じるアンテナががなかなか感じられにくくなってしまう。
僕の場合は少なくても、そうだった。
社会人になってからの10年を思い返してみると
たくさんの人にお世話になった。
どんなミスをしても真正面から受け止めてくれた保育士時代お世話になった先生方、子どもたち。
関わることのできない人たちと一緒に珍しいお酒を頂き、お話しを聞いたりしたこと。
料理の師匠には数多くの調理方法や料理の基礎を学び、お客さんとの接し方お店を運営するにあたっての心構えを学んだこと。
絶対に1人では立つことができないコンサートホールや劇場などのライブに出演させてくれた音楽の師匠。レコーディングにも参加させていただいたこと。
また演奏後、僕のことを気にかけてくれるお客さんがいたこと。
演奏家としての心構えを学んだこと、
飲み会を開いたら忙しい予定を繰りあわせて集まってくれる友達、地元に帰ってきたら空港まで迎えに来てくれて、暖かく迎えてくれる親友。家族。
そういったものを全部ひっくるめて今の僕があり、本当に感謝しても仕切れない。
ありがとうございます。
僕は今まで生きてきた中でお世話になった人から頂いた恩を別の形でこれから関わっていく人に返していけたらなと考えています。
ざっくりとどんな仕事をしていたかというと
保育士
↓
おもちゃ屋さんの店員
↓
幼稚園の先生
↓
ゲストハウスの管理人
↓
音楽家
↓
バーのキッチン担当
↓
離島に住む。
短大を卒業してから10年間はこのような感じで生きてきた。
高校の頃は友達とうまくいかず、いじめられネットゲームに逃げていた。
ゲームに費やす時間が10時間を超え、いわゆるオタクであった。
学校では休みの時間になるといつも寝たフリをしていてじっと学校が終わるのを待っていた。先生や友達学校の人たちが悪いわけではなく、ただ自分で学校に絶望していた。
軽々しく口にすることではないけれど、死にたいと思っていたこともあった。
今でも覚えているのは仲の良い幼なじみの男の子と一緒に登校するあの瞬間だけが僕の心の支えだった。
そうして絶望感を抱えたまま短大に入り保育科の学生の子たちと一緒に勉強した。同級生はとても優しくて先輩にも恵まれた。
そうこうしてるうちに尖っていた自分の心も人の優しさに触れて丸くなり、僕は心を開くようになっていった。
苦いもの、甘いものを噛みしめているうちにだんだんと自分の心が研ぎ澄まされてきた。
自分にとって大切なことはなにか。
自分自身に問いかけて出た答えを芯にして生活をしていけたのならきっと毎日は変わっていく。少しずつ確かに変わっていく。
辛い時には一旦逃げて態勢を立て直せばいいし、何度でもやり直せる。
辛い時もたくさんあったけども、それを吹き飛ばせるぐらいの友達や人生の先輩と知り合うことが出来た。
このスタンスはこれからも少しずつ変わっていきながら僕の中での芯としてあり続けると思う。
道に迷った時にこそ、自分が大切にしていることを思い出して生きていたいと感じた。
ヤシの実を削り自作したランプ。
物欲との付き合い方。
物欲との付き合い方について色々考えてたら朝になってしまった。
というのも、寝る前に歯を磨こうとしたら、つい2ヶ月前にアマゾンで衝動買いをした未使用の電動歯ブラシが部屋の隅で今か今かと出番を待っていたのだ。
それを見つけた瞬間、思わず注文日と代金をスマホで調べたのはいうまでもない。
1万いくらだったかなと記憶を頼りに思い返しながら、そんな具合なら買わなかった方が良かったんじゃないか。
いやたしかにアマゾンの注文ボタンをポチった当初は欲しかった。
しかも猛烈にだ。それが今はどうか。
あの時の自分が誠に残念でならない。
そこで、物欲について今一度、向き合ってみることにした。
結論として、
『物欲とはうまく付き合っていこう』
ということに落ち着いた。
…島に住んでいると欲しいものはたくさん出てくる。
洗濯洗剤に、カビ除去のスプレー、日用品から木工用のビス、健康のためのトマトジュースに好きな漫画。考えてみれば山ほど出てる。
思い立って注文してみてもすぐに届くわけじゃなくて、それをアマゾンで頼んで届く頃には
あれ?この箱なんだっけ。
何が入ってるか楽しみだな!!
と、誕生日プレゼントをもらった子どもみたいにワクワクして開けたら定期注文していた柔軟剤だったと落ち込んだことが何回もある。何回もだ。
あぁ、そういえば…頼んだっけ。
っという具合で頼んだことさえも忘れてしまうのだ。
僕という人間は物欲に対してめっぽう免疫がないので欲しいものはすぐ欲しい。
あっ!と思った時が欲しい時なのだ。よしすぐ買おう!と衝動ポチりしてしまう。
そして最近はヤフオクにも手を出してしまっている( ´△`)
全く我ながら困ったものなのだ。
そんな僕の物欲を例えていうのなら、友達が飼っていたちょっと大きなゴールデンレトリバーだ。
散歩の時に振り回されながらも時々いうことを聞いてくれたり、回り道や家に遊びに行くと尻尾を振りながら散歩に連れてけとねだってくる。
思い返せば犬との立場は対等で僕はあのレトリバーに遊んでもらっていたといっても過言ではないと思う。
…友達の犬のことは置いといて、少し話はそれるが離島に住んでる上でamazonのプライムサービスはとてもありがたい。
映画も音楽も本も楽しめるし配達ならばプライムマークの入っているものならば一年で年会費4,000円だ。
これは本当に便利だと思う。
amazon信者ではないけども、とてつもなく恩恵を受けているのは全国の僻地に住む利用者だろうと感じる。
痒いところに手が届いたり、また欲しいものが家にいても手に入る。
離島にいながら、タイムラグはあるが欲しいものは手に入る。
こんな贅沢なことがあっていいのだろうか。
こうして5時間近くそんなくだらないことをぼんやりと考え、そして出した答えを僭越ながらここで披露しよう。
…うまく物欲と付き合っていくには、
正直が一番なのだ。
やはり欲しい時に欲しいけど、あれこれ悩んだ末に出した答えは結局、必要な物だったりする。内地にいる時よりも物欲がひどくなったというとそうではない。名古屋の街中では情報やものにあふれていたし、絶えずそれがお金を出せば得られる状況になっていた。
だが今は違う。
ないものは工夫して作っているし、
何事も無理なくできるだけ質素に生活することを心がけている。
そして工夫だけでは作り出せない道具や生活必需品など欲しいものがある。
つまるところこれこそが、物欲の正体なのだ。
最低限の生活や工夫をするために必要な工具などを買いたくなってしまう。これでいいじゃないか。押さえつけるわけではなくうまく物欲と付き合って行って、そこで折り合いをつける。
あぁ、そういえばあの時のゴールデンレトリバーもこうやってうまく付き合っていたっけな。と思いながら考えるのをやめた。
島暮らしは意外に快適だ。
島においてあった天井が剥がされていた車。
どうやったらこんな天井がパァーン!となるのか。とてもオープンな雰囲気で非常に好感が持てる上にシュールさに溢れている。
かんがえて、かく。
こんばんは!
ここのところずーーーっと更新していませんでした!
文字を書こうとする気持ちがなかなか起きなくて、サボっていました。
こうして書いてない間にも遊びに来てくれる人がちょこっとずついらっしゃって、ありがたい限りです。
今日はタイトルの通り、かんがえたことを書きたいと思います。
…先日、離島に移り住んでもうすぐ一年が経つなーとぼんやり考えておりました。
まず、実際一年住んでみてどうだったのか。
売店も診療所も、警察も、何にもないところに移り住んで感じたのは、
「思った以上に不便ではない」
ということでした。
ありきたりな意見かもしれません。
ですが、船で大きな島まで買い出しに行けば全て揃うしアマゾンさんがプライムで宅配してくれるしそんなに不自由することはありません。
逆にこれは工夫したら作れるなとかこれこうしたらいいんじゃないか?と自分から考えて木やサンゴ、ヤシの実を拾ってはやってみて、ダメだったら工夫してというトライアンドエラーを重ねてきたきがします。
ヤシの実ランプに始まり、サンゴのランプに廃パレットの棚。
これはぼくの部屋なのですが、インテリア的なものは
棚…港に置いてあった廃材を使用。
ランプヤシの実を拾ったり、貝は島で働いていたお姉さんにもらった。
とお金をほとんどかけていません。
お金をかければ立派なのは届きますが、
棚も石垣島から運ぶのは大変だし、配送はお金がかかる。だったら自分で作る。
幸い、ケータイは繋がるしWiFiも島のターミナルには届いています。
そう考えるとだいぶ便利だなと感じました。
だったら逆に都会が充実してるかといったらあまり本質的なところでは変わらないと思います。
実際問題、
自分が何を考えてどう1日を過ごすか
これに尽きると思います。
都会は情報と物が溢れているだけでその中から自分が取捨選択をすれば良いんじゃないかなと。
これは都会でも離島でも一緒ではないかと思います。
あくまで僕の場合ですが自分が主体的に動いていないとソワソワしたり、つまらなく感じてしまうことが多々あり、そういった点では毎日がやりたいことが多い離島では何1つも不自由しません。
そういった意味では、自分で絶えず何かを探したり、やってみようと出来る人は離島を楽しめると思います。
なぜならなんでもできるからです。
出来なかったら他の手を考えればいい。
あまり深く考えず、また周りの目も気ににすることなく過ごせるようになりました。
のびのびと過ごすことはこんなにも気持ちがいいのかなーと思うときが多いですね。
心に余裕を持ち、日々の暮らしの中で発見や楽しさを探しながら過ごしていきたいと思います。
ではまた!
離島の紫外線は本州の5倍!
こんにちは!
九月も後半になり日本列島の方ではかなり過ごしやすくなったと聞きました。
こちらのほうはまだまだ熱い日が続いてます。
かき氷が半袖半ズボンでがっつり食べれます。
お代わりをしたいぐらい熱いです。。。
今度かき氷用のシロップ作ろうかなヽ(´▽`)/
参考程度に僕の家の気温なのですが…
室内でも30度を超えており、日差しや紫外線は本州の約5倍だそうで外を出歩けば少しの時間でも体力を使います。
今朝も8時半ごろから釣りをしていたのですが、暑すぎて10時で断念しました。
みなさんは沖縄のイメージは暖かくて過ごしやすいことや夏の白い砂浜のイメージがあると思うのですが、現地に住んでみると紫外線対策は人一倍気を使わないとすぐに火傷のようになったり、赤くなってなかなか火照りがなくならないことが多いです。
特に
・サングラス
・広いツバの帽子
・日焼け止め
・アロエジェル
以上のものが必需品となります。
離島に移住し始めた頃はこちらのことを良くわかっていなくて、日焼け止めぐらいでいいだろうとタカをくくっていたら紫外線が日焼け止めを貫通してきて赤くなってしまい、2週間ほどヒリヒリしていたのを今でも覚えています。
ぜひ、みなさんがこちらに来る際には本当に厳重すぎるぐらいの紫外線対策をしてきていただいた方がよいかなと思いました。
そして本州でも季節の変わり目なのでくれぐれも体調にはお気をつけて。
ではまた!
久々の更新。そして、釣り。
最近、記事を書く時間があまり取れず、なかなか書けなかった。
書きたいと思ってもなんとなく億劫になってしまって、あぁまた3日坊主になってしまったなと少しだけ後ろめたく思ってしまう。
記事を書かない間、何をしていたかというと、ただひたすらに、釣りをしていました。
毎度の同じ顔、そして2度目のアカジンミーバイ。
少し前までは海に潜って魚を突いていたけど港にミジュンというイワシの仲間が集団で回遊してくるようになってからはそこばかりになってなってしまった。小さい魚は餌になるし、唐揚げにしてもとても美味しい。そして大きい魚も小さい魚を餌にして釣れる。
仕事が終わったらすぐに釣りに行く。
職場から家まで約5分、家から釣り場まで5分。そして綺麗なサンセット付き。
でも、釣りに夢中になってしまって一体どれだけの夕日を見逃したことか。
本当に息を飲むほどの景色が広がり、その中で思う存分、遊ぶことができるのは本当に幸せだなとこの記事を書いていて改めて思う。
何もない島だけれど、この島には全てがある。忘れてしまった大事なことを思い出す、心が満たされる島。
今日も鳩間の1日は優しく終わりました。